教育

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学部生初期臨床研修後期臨床研修

学部生の方へ

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病理学とは

病理学 pathology の語源は、ギリシア語の病気(パトス pathos)と学問(ロゴス logos)です。
病理学は病気の原因、病気の成り立ちを解明する学問です。具体的には、

  1. 病気の原因を究明する。
  2. 病気によって身体でどのような変化が生じているかを明らかにする。

これらの検討によって得られた知識をもとに、

  1. 病的状態にある人が、具体的にはどのような病気に罹っているのかを明らかにし、その拡がりや重症度を評価する(病理診断の質的診断)
  2. 治療に有用な情報を検索し、提供する(分子病理学、ゲノム医療など)

という、基礎医学と臨床医学の双方に関わる役割を担っています。
病理学は、病理診断(診断学)を主軸として、病気の治療や基礎研究・臨床研究にも貢献します。

自主研究について

学生の自主研究では、基本的には1人あたり指導教員1名が担当します。研究の期間と本人の興味・関心の内容に応じて、基礎研究・病理診断の実際・病理解剖症例の検討など、さまざまな内容から学ぶことができます。

バーチャルスライドへのリンク(講義・実習の資料)

準備中


初期臨床研修医の方へ

初期臨床研修医の方へ

病理での初期研修について

■鹿児島大学病院の初期臨床研修「桜島」プログラムの研修医

病理診断科を選択して研修することが可能です。基本的には、切り出しの見学と病理診断の基本から学び、術中迅速診断や病理解剖も経験できます。病理の専攻医(後期研修)を念頭におかれている方、あるいは興味のある科の病理診断を重点的に学びたいと考えている方は、研修期間や研修内容についてぜひ一度ご相談ください。

■他施設を基幹とする研修プログラムに所属する研修医

当教室での研修を希望される方は、それぞれの所属する施設・研修プログラム担当者へご相談ください。

CPC(意義、レポートの書き方についてなど)

CPCレポートに必要な内容

  1. 臨床情報
    年齢・性別、主訴、既往歴、生活歴、現病歴(臨床経過、検査所見、画像所見およびその評価、臨床診断、治療内容とその経過)
  2. 病理解剖で明らかにしたい臨床上の疑問点
  3. 病理解剖所見(肉眼所見、組織学的所見のまとめ)
  4. 病理解剖診断
  5. 考察(2. 病理解剖で明らかにしたい臨床上の疑問点に対する、病理解剖を踏まえた考察。必要であれば文献的検索も行う)

病理学的所見の用語、臨床疾患との関連については病理学の成書・組織アトラスの教科書等を参照し、適切な医学用語で記載してください。
病理学や各臨床医学の成書の他、必要であれば論文や症例報告などの文献学的検索を行い、考察と理解を深めてください。


後期臨床研修(病理専攻医)を検討されている方へ

後期臨床研修(病理専攻医)を検討されている方へ

病理専門医になるまで(経験年数、病理解剖経験数など)

基本的には、大学病院での研修を主体として、厚生労働省認定 死体解剖資格(2年以上の病理解剖経験年数が必要であり、目安としては入局3年目に取得)、日本病理学会認定病理医(病理専門医)の取得(3年以上の病理診断業務の経験および死体解剖資格を有することが必要であり、目安としては入局4年目以降に取得)、細胞診専門医の取得を目指します。

また、入局2年目以降を目安に、大学院(医歯学総合研究科腫瘍学講座病理学分野)に在籍し、病理診断業務と並行して病理学研究に携わることも可能です。病理専門医取得と並行して学位(医学博士)取得を目指すことができます。

がんゲノム医療に携わっており、分子病理専門医の取得も可能です。

「鹿児島県・鹿児島大学 病理専攻プログラム」

当教室での病理専攻プログラム紹介

当教室(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科病理学分野)および鹿児島大学病院を基幹施設とし、県内外の多数の連携施設と協力した研修が可能な病理専攻プログラム(後期研修プログラム)です。

プログラムの詳細は日本病理学会のページで公開されていますので、ご参照ください。


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