初期臨床研修医の病理研修報告

初期臨床研修医2年 T.N.先生(鹿児島医療センター)  研修期間2026.1.5〜2026.1.30

2026年1月、新年初めに一ヶ月間研修でお世話になりました。私自身、後期研修で病理診断科への入局を考えており、その足がかりとすべく、今回、研修期間を設けさせて頂きました。診断はもちろんのこと、切り出し、全体でのカンファレンスなど病理診断科の現場を見れたように思います。また本業とは離れますが洋書の輪読会なども経験させていただきました。今回、研修を通して病理に対してのイメージが大きく変わり、勉強の方向性も見えたように思います。私自身、病理は教科書に載っている病理像の暗記こそが命であり、それだけ勉強しておけばなんとかなるという認識でありました。しかし、その像をうまく出すための行程、すなわち検体の切り出し方であったり、固定の良し悪し、染色についての知識、少し踏み込めば免疫染色など学ぶことは多岐に渡り、非常に奥深いものであるということを痛感した一ヶ月間でした。短い間でしたが三年目に向けての様々なことを勉強できたように感じます。最後になりますが上級医の先生はじめ、検査技師や事務の方々には大変お世話になりました。有意義な時間を過ごせたように思います。ありがとうございました。

 

臨床研修指導医コメント (霧島茉莉/田崎貴嗣)

T.N.先生は消化管の生検標本の診断からスタートし、消化管の手術標本や皮膚生検・手術標本の病理診断を行いました。病理解剖にも複数回入る機会がありました。当教室では毎朝2時間ほど、すべての病理医が集まり、各々の担当した病理診断について医局内のコンセンサスを得るミーティングを行っています。T.N.先生には、実際に担当した病理診断の簡潔なプレゼンテーションを行ってもらい、標本を観察するポイントや所見の書き方など、他の病理医からフィードバックを得ました。臨床情報を集め、病理診断を行い、それを適切に臨床医へ伝えるにはどうすればよいか。病理医としての考え方や必要な技術について、日々のトレーニングを通して一生懸命取り組んでいました。